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カテーラムイ(寿山(コトブキヤマ))旧海軍壕(キュウカイグンゴウ)

戦跡

海軍航空隊巌(いわを)部隊の本部陣地壕跡。日本軍は、この地を寿山と称した。
 小禄飛行場防衛のため、小禄(おろく)・豊見城(とみぐすく)一帯では、海軍少将大田実(おおたみのる)司令官の指揮下に連合陸戦部隊が編成され、多くの陣地壕が掘られた。その一つが本壕で、1944年(昭和19)8月から12月にかけて住民も動員して突貫工事で完成した。総延長は約350mで、その中に司令室・兵員室・暗号室などが設けられた。
 1945年(昭和20)6月4日、米軍は飛行場のある字鏡水(あざかがみず)に上陸して、戦闘が始まった。6月7日、米軍はここカテーラムイ一帯に激しい攻撃を加え、数日で制圧した。壕内には最大1,000人余の将兵・住民がいた。南部への撤退、避難民、戦死者数ともに不明であるが、8月段階でも約50人が壕内に留まっていたという。

項目 内容
所在
那覇市田原3丁目地内 田原公園壕入口前
場所 旧小禄
備考
1995年(平成7)6月設置。平成6年度旧跡標示事業。モノレール小禄駅より徒歩約7分。田原公園壕入口前。